幼稚園・保育園にとって、ホームページは単なる情報掲示板ではなく、「園の顔」であり「最初の出会いの場」です。
古いデザインのまま放置されていたり、スマホで見づらかったりすると、どれだけ素晴らしい教育・保育をしていても、「管理が行き届いていないのでは?」という誤解を与えかねません。

そこで本記事では、2026年の現在、多くの保護者に支持されている「幼稚園・保育園ホームページの最新デザイントレンド」を5つ厳選してご紹介します。
「そろそろ見直したいけれど、何から手をつければいいかわからない」という園長先生や広報担当者様にとって、具体的な指針となるはずです。
目次
はじめに:ホームページは園の「顔」。時代に合わせたアップデートを
「最後にホームページをリニューアルしたのはいつですか?」
もし、3年以上前であれば、デザインや機能が時代遅れになっているかもしれません。
2026年現在、保護者の情報収集スタイルは大きく変化しています。かつてはパソコンでの閲覧が主流でしたが、現在では保護者の9割以上がスマートフォンから園の情報をチェックしています。通勤中の電車内や、家事・育児の合間に片手で検索するのが当たり前のスタイルです。
1. トレンド①:徹底した「スマホファースト」設計
2026年のWebデザインにおいて、スマホ対応は「あれば良い」ものではなく、「スマホこそが主役」です。
PC版のデザインを単に縮小するのではなく、最初からスマホでの閲覧体験(UX)を最優先に設計することが求められています。
なぜスマホファーストが重要なのか?
保護者は忙しい時間の合間を縫って情報収集をしています。読み込みが遅かったり、文字が小さくて拡大操作が必要だったりすると、わずか数秒でページを離脱してしまいます。
2026年のスマホ対応チェックポイント
- 親指操作への配慮:メニューボタンやお問い合わせボタンは、片手操作でも押しやすい画面下部(ボトムナビゲーション)に配置する。
- 文字サイズと行間:小さな画面でも読み疲れないよう、フォントサイズは16px以上、行間はゆったりと取る。
- ハンバーガーメニューの進化:「≡」マークだけでなく、「MENU」という文字を添えて直感的に分かりやすくする。
- 縦スクロール前提の構成:横移動を極力なくし、縦にスクロールするだけでストーリーが伝わる構成にする。
💡 実践のアドバイス
制作会社に依頼する際は、「レスポンシブデザイン(PC・スマホ両対応)」であることはもちろん、「スマホでの見え方を最優先にしたい」と明確に伝えましょう。

2. トレンド②:動画と写真を融合した「没入感」のあるビジュアル
「百聞は一見にしかず」と言いますが、2026年は「写真+ショート動画」の時代です。
文章で「明るい雰囲気です」と書くよりも、園児たちが笑い合っている5秒の動画があるだけで、その空気感は瞬時に伝わります。
トップページでの動画活用
以前は重たい動画を避ける傾向がありましたが、通信環境の向上により、トップページのファーストビュー(最初に表示される画面)に動画を採用する園が急増しています。
- ダイジェスト動画:登園から外遊び、給食、降園までの1日を30秒程度にまとめた動画を背景に流す。
- シネマグラフ:写真の一部だけが動く(例:園旗だけがなびく、木漏れ日だけが動く)手法で、静止画よりも目を引く演出を行う。
「飾らない日常」が高評価
プロカメラマンによる整った写真も大切ですが、最近のトレンドは「先生目線で撮った日常のカット」です。
泥んこ遊びに夢中な姿や、一生懸命工作に取り組む真剣な眼差しなど、作られていないリアルな表情こそが、保護者の安心感につながります。
3. トレンド③:手書き風・イラストを取り入れた「温もりデザイン」
デジタル化が進む反動からか、2026年は「アナログ感」「温かみ」を感じさせるデザインが再評価されています。
特に幼稚園・保育園のサイトでは、無機質なデザインよりも、人の手のぬくもりが感じられるテイストが好まれます。
トレンドのデザイン要素
- 手書き風フォント・あしらい:見出しや強調したい部分に、クレヨンや色鉛筆で書いたような装飾を施す。
- オリジナルイラスト:フリー素材ではなく、園の制服を着たキャラクターや、園舎のイラストを使用し、独自の世界観を作る。
- 角丸(かどまる)デザイン:写真やボタンの角を丸くすることで、「優しさ」「柔らかさ」を視覚的に表現する。
- ニュアンスカラー:原色ビビッドカラーよりも、くすみ感のあるパステルカラーやアースカラーを使用し、目に優しく洗練された印象を与える。
4. トレンド④:SNS・LINE連携による「シームレスなつながり」
ホームページを見て「いいな」と思った保護者が、次に行うアクションは何でしょうか?
2026年現在、いきなり「電話」をする人は減っています。まずはSNSを覗いたり、LINEで気軽に質問したりしたいと考えるのが一般的です。
HPとSNSの連携強化
単にアイコンを置くだけでなく、ホームページ内にInstagramのフィードを埋め込み、「最新の活動ブログ」代わりに活用する手法が主流です。これにより、ホームページの更新頻度を保ちながら、リアルタイムな情報を発信できます。
LINE公式アカウントの活用
「見学予約」や「資料請求」のハードルを下げるために、LINE活用は必須です。
- LINEで見学予約:Webフォームの入力が面倒な保護者も、LINEならスタンプ感覚で予約できます。
- チャットボット導入:「保育時間は?」「延長保育は?」などのよくある質問に自動応答させることで、園側の電話対応負担も軽減できます。
5. トレンド⑤:セキュリティと信頼性を可視化する
園児の個人情報やプライバシーに対する意識は、年々高まっています。
「セキュリティ意識の高い園であること」をホームページで示すことは、2026年における重要なブランディングの一つです。
保護者専用ページ(マイページ)の充実
一般公開する情報と、在園児向けの情報を明確に分ける設計がトレンドです。
- 顔のわかる写真は鍵付きエリアへ:行事写真などは、ID・パスワードを知っている保護者だけが閲覧できる専用ページに集約する。
- おたよりのデジタル化:紙で配布していた園だよりや給食献立を、専用ページ(またはアプリ)からPDFでダウンロードできるようにする。
また、サイト全体を「常時SSL化(https〜)」にすることは、Google検索の評価だけでなく、保護者からの信頼を得るための最低条件です。
まとめ:「流行」を取り入れつつ、園の「らしさ」を大切に
2026年のトレンドをまとめると、以下のようになります。
- スマホファースト:見やすさ・操作性が最優先
- 動画・写真の活用:「空気感」を伝える工夫
- 温もりデザイン:手書き風・イラストで親しみを演出
- SNS・LINE連携:保護者との距離を縮める
- セキュリティ対策:安心・安全の可視化
ただし、これらすべてを詰め込めば良いというわけではありません。
大切なのは、「あなたの園の魅力(教育方針や雰囲気)」が、画面越しに正しく伝わることです。
トレンドはあくまで手段です。「うちの園らしさ」を表現するために、これらの新しい技術やデザインをどう活用すべきか?
ぜひこの機会に、ホームページのあり方を見直してみてはいかがでしょうか。
