AIで園だよりを作成する方法|毎月の負担をグッと減らす実践ガイド
「今月の園だより、また締め切りが迫ってきた……」
「子どもたちと向き合う時間を大切にしたいのに、気づけば夜遅くまで文章を考えている」
そんな経験を繰り返している先生方は、決して少なくないはずです。
園だよりは、保護者との大切なコミュニケーションツールです。しかし毎月発行するとなると、文章を考える時間・レイアウトを整える時間・内容を確認する時間と、思いのほか多くの手間がかかります。特に行事が重なる時期は、他の業務と並行して作成しなければならず、先生方にとって大きな負担となっています。
そこでご紹介したいのが、AI(人工知能)を使った園だより作成の方法です。AIに文章の下書きを任せることで、作業時間を大幅に短縮しながら、質の高い園だよりを継続して発行できるようになります。
この記事では、AIを使ったことがない先生でもすぐに実践できるよう、具体的な手順と入力例(プロンプト)をわかりやすくご紹介します。ぜひ最後までお読みください。
目次
園だより作成の「大変さ」はどこにあるのか
AIの活用方法をご紹介する前に、まず「園だよりのどこが大変なのか」を整理してみましょう。先生方からよく聞かれるお悩みには、次のようなものがあります。
- 毎月ゼロから文章を考えるのが大変:季節の挨拶・今月の保育テーマ・行事のお知らせ・お願い事項など、書くべき内容は多いのに、毎回ゼロから文章を考えるのは骨が折れます。
- 文章のマンネリ化:同じ担当者が書き続けると、どうしても表現が似たり寄ったりになってしまいます。「また同じような書き出しになってしまった」と感じている先生も多いのではないでしょうか。
- 文章力に自信がない:「自分の文章は硬すぎる」「もっと温かみのある表現にしたいけれど、うまく言葉が出てこない」という悩みもよく聞きます。
- 時間が確保できない:保育の合間・午睡の時間・退勤後……と、限られた時間の中でなんとか作成しているという先生が多く、締め切りに追われながら作るのが当たり前になっていることもあります。
こうした悩みのほとんどは、「文章を考える時間と労力」に集中しています。ここをAIに手伝ってもらうことで、先生方の負担を大きく減らすことができます。

AIで園だよりを作成するメリット
AIを使って園だよりを作成することには、次のようなメリットがあります。
① 作成時間が大幅に短縮される
これまで1〜2時間かかっていた文章づくりが、AIを使うことで30分以内に終わるケースも珍しくありません。AIが下書きを作ってくれるので、先生方は「ゼロから書く」のではなく「確認して手直しする」作業に集中できます。
② 文章表現が豊かになる
AIはさまざまな文体・表現パターンを持っています。「もっと温かみのある表現に」「もう少し簡潔にまとめて」といった細かいリクエストにも応えてくれますので、自分だけでは思いつかなかった表現との出会いも楽しめます。
③ 毎月のマンネリを防げる
AIに依頼するたびに異なる表現・切り口の文章を提案してもらえますので、「毎月同じような書き出しになってしまう」という悩みが自然と解消されます。
④ 文章力に自信がなくても質の高い文章が作れる
AIの下書きをベースに手直しするだけでよいので、文章を書くことが苦手な先生でも、読みやすくて温かみのある園だよりを作ることができます。
AIで園だよりを作成する手順
それでは、実際にAIを使って園だよりを作成する流れをご説明します。ここでは、無料で使える「ChatGPT」を例にご紹介します。
ステップ1:ChatGPTにアクセスする
パソコンまたはスマートフォンのブラウザ(インターネットを見る画面)を開き、「ChatGPT」と検索してください。公式サイト(chat.openai.com)にアクセスし、メールアドレスで無料アカウントを作成すればすぐに使いはじめられます。
ステップ2:作りたい内容を整理する
AIに依頼する前に、今月の園だよりに盛り込みたい内容を簡単にメモしておきましょう。たとえば以下のような情報です。
- 発行月・季節
- 今月の保育テーマや子どもたちの様子
- 行事・イベントの予定
- 保護者へのお願い事項
- 文字数の目安・文体の希望
この情報をAIに伝えることで、園の実情に合った文章を作ってもらいやすくなります。
ステップ3:AIに依頼する(プロンプトの入力)
ChatGPTの画面下にあるテキストボックスに、作りたい内容を入力して送信します。このAIへの指示文のことを「プロンプト」と呼びます。プロンプトは具体的であればあるほど、使いやすい文章が返ってきます。
たとえばこのように入力してみてください。
「保育園の9月の園だよりを作成するのを手伝ってください。以下の内容を盛り込んでください。①季節の書き出し挨拶(残暑から秋の訪れをテーマに)②今月の保育テーマ「自然との触れ合い」についての紹介③運動会(10月3日開催)の事前告知④保護者へのお願い:上着の準備について。全体的に温かみがあり、読みやすい文体でお願いします。文字数は800文字程度で。」
すると、ChatGPTがこれらの内容を盛り込んだ園だよりの下書きを数秒で作成してくれます。
ステップ4:内容を確認・修正する
AIが作った文章は、必ず先生の目で確認・修正してください。園の雰囲気に合わない表現や、事実と異なる部分があれば修正します。「もう少し柔らかい表現に直してください」「この段落をもっと短くまとめてください」と追加でお願いすることもできます。
ステップ5:園らしさを加えて完成させる
AIが作った文章はあくまでも下書きです。そこに先生方の言葉・子どもたちの具体的なエピソード・園独自の表現を加えることで、「この園ならではの園だより」が完成します。この最後の一手間が、保護者の心に届く温かい園だよりを生み出します。
場面別・AIへの依頼文(プロンプト)例
園だよりのさまざまな場面で使えるプロンプトの例をご紹介します。コピーしてそのままお使いいただけます。
季節の書き出し挨拶文
「保育園の○月の園だより用に、季節感のある書き出しの挨拶文を3パターン作ってください。保護者の方が読んでほっとするような、温かみのある文体でお願いします。各パターン150文字程度で。」
今月の保育の様子・子どもたちへのメッセージ
「今月、子どもたちが泥んこ遊びを通じて自然と触れ合い、とても生き生きとしていました。この様子を保護者の方に伝える文章を作ってください。子どもの主体性と成長を感じてもらえるような表現で、300文字程度でお願いします。」
行事のお知らせ文
「保護者向けに夏祭りのお知らせ文を作ってください。日時:8月7日(木)15時〜17時、場所:園庭、持ち物:タオル・着替え1セット・水筒。当日を楽しみにしてもらえるような、わくわく感のある文体でお願いします。200文字程度で。」
保護者へのお願い事項
「保護者の方へ、梅雨の時期に合わせて長靴・レインコートの準備をお願いする文章を作ってください。命令口調にならず、お願いする気持ちが伝わる丁寧な表現でお願いします。150文字程度で。」
担任の先生からのひとこと
「4歳児クラスの担任の先生からのひとこと欄に入れる文章を作ってください。最近の子どもたちがお友達と一緒に遊ぶ中で、思いやりの気持ちが育ってきていることをテーマに。保護者の方が子どもの成長を嬉しく感じてもらえるような温かい文章で、200文字程度でお願いします。」
AIを使うときに気をつけてほしいこと
AIはとても便利なツールですが、正しく使うためにいくつか注意していただきたい点があります。
① 個人情報は入力しない
園児のお名前・保護者の個人情報・住所など、プライバシーに関わる情報は絶対に入力しないようにしてください。「〇〇ちゃんの様子を伝える文章を」ではなく「子どもの様子を伝える文章を」というように、個人が特定されない表現で依頼するのが基本です。
② 内容は必ず確認する
AIが作る文章はとても自然ですが、まれに実際と異なる内容が含まれることがあります。日付・行事名・持ち物など、具体的な情報は特に念入りに確認してください。
③ AIの文章をそのまま使わない
AIが作った文章をそのまま使うと、どの園のお便りも似たような印象になってしまいます。必ずひと手間加えて、「うちの園らしさ」を表現することを大切にしてください。子どもたちの具体的なエピソードや、先生ならではの言葉を加えることで、保護者の心に届く園だよりになります。
まとめ:AIは「先生のアシスタント」として活用しよう
AIは、先生方の仕事を「奪う」ものではありません。毎月の文章づくりという時間のかかる作業を手伝ってもらうことで、先生方が本来大切にしたい「子どもたちと向き合う時間」「保護者との関係を深める時間」をもっと確保できるようになるためのツールです。
今回ご紹介した方法をまとめると、次のとおりです。
- ChatGPTなどのAIツールは無料で使いはじめられる
- 作りたい内容・季節・文字数・文体を具体的に伝えるほど、使いやすい文章が返ってくる
- AIの下書きをベースに、先生らしいひと言・子どものエピソードを加えて完成させる
- 個人情報の入力・内容の無確認・そのまま使用の3点には注意する
「まずは書き出しの挨拶文だけ試してみよう」という小さな一歩からはじめていただくだけで、その便利さを実感していただけると思います。毎月の園だよりを少しでもラクに、そして楽しく作れるようになれば嬉しいです。
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