「高い」か「安い」かは、見積もりの総額だけでは決まらない
「ホームページを作りたいけれど、制作会社によって見積もりが倍以上違う…」
「相場がわからなくて、ぼったくられないか不安…」
園にとってホームページ制作費は決して安くない投資です。
しかし、単に「金額が安い会社」を選んで失敗するケースもあれば、逆に「高額なリース契約」を結んでしまい、後悔するケースも後を絶ちません。

この記事では、2026年現在の幼稚園・保育園ホームページのリアルな制作相場と、見積もりを見る際にチェックすべきポイント、そして「予算以上の成果を出す(元を取る)」ための賢いお金の使い方を解説します。
目次
1. 松・竹・梅で見る!幼稚園・保育園ホームページの制作相場
ホームページの価格は、「家」を建てるのと似ています。
建売住宅(テンプレート)なのか、注文住宅(オリジナル)なのか、設備(機能)をどこまでこだわるかで価格は大きく変わります。
一般的に、幼稚園・保育園のサイト制作では以下の3つの価格帯に分かれます。
【梅】ライトプラン(費用目安:28万円〜)
既存の情報を整理し、見やすく整えることに特化したシンプルプランです。
「まずは名刺代わりのサイトがあればいい」「今のサイトが古すぎるので、とりあえずスマホで見やすく整えたい」という園に向いています。
- メリット:20万円台からと始めやすく、制作期間も短い。
- デメリット:必要な情報は揃うが、「園独自の魅力」や「雰囲気」までは伝えきれない場合がある。
- おすすめの園:小規模園、開園したばかりで予算を抑えたい園。
【竹】スタンダードプラン(費用目安:40万円〜)★一番おすすめ
園独自の雰囲気を活かしたデザインに加え、先生方が自分で更新できるシステムや、見学予約を増やすための導線設計まで含まれたプランです。
現在の幼稚園・保育園サイト制作で最も選ばれており、コストパフォーマンスに優れた価格帯です。
- メリット:「園の日常」や「魅力」がしっかり伝わる情報量で作れる。更新システム等の機能も充実しており、長く使える。
- デメリット:ライトプランに比べると費用はかかるが、採用や集客効果で回収しやすい。
- おすすめの園:「せっかくならきちんと作りたい」「古臭くない、保護者に選ばれる公式サイトを持ちたい」園。
【松】プレミアムプラン(費用目安:58万円〜)
写真やキャッチコピーにもこだわり、園の理念を言語化してブランド価値を構築するプランです。
他園との差別化を強く意識し、5年、10年先を見据えた運用設計を行います。
- メリット:圧倒的なブランド力と差別化ができる。採用強化やブランディングに直結する。
- デメリット:費用がかかり、制作期間も長くなる(3ヶ月〜)。
- おすすめの園:「地域一番園を目指したい」「園児募集だけでなく、優秀な人材採用にも力を入れたい」法人。

2. 見積もりの「安さ」だけで選んではいけない3つの理由
見積書を見る際、合計金額だけを見ていませんか?
「安いには安いなりの理由」があります。後から追加費用が発生しないよう、以下の項目が含まれているか必ず確認しましょう。
① スマホ対応(レスポンシブ)は含まれているか?
2026年現在、保護者の9割はスマホ閲覧です。「スマホ対応は別料金(+10万円)」という見積もりは時代遅れですが、稀に激安業者ではオプション扱いの場合があります。
② 「更新システム(WordPress等)」は入っているか?
「お知らせ」や「ブログ」を園側で自由に更新できる機能がないと、一行修正するたびに業者へ数千円の修正費を払うことになります。
初期費用が安くても、ランニングコストが高くなる典型例です。
推奨のスタンダードプラン(40万円〜)クラスであれば、通常この機能は標準装備されています。
③ 写真撮影・ライティングは誰がやるか?
「写真と原稿はすべて園で用意してください」という契約だと安くなりますが、先生方の負担は激増します。
プロのサポートが含まれているかを確認しましょう。
3. 予算を確保するための「説得ロジック」と「節約術」
「採用コスト」と比較して予算を通す
もし理事会で「40〜50万円は高い」と言われたら、こう切り返してみてください。
「人材紹介会社で保育士を1名採用すると、紹介料で100万円かかります。ホームページをしっかり作り込んで直接応募が1人来れば、それだけで制作費(40万円)の元が取れて、さらにお釣りが来ます」
中途半端に安いサイトを作って誰にも見られないよりも、スタンダードプランできちんと作り込み、採用や集客に繋げる方が、結果的に「安い買い物」になります。
4. 絶対に避けるべき「リース契約」の罠
これだけは覚えておいてください。
「ホームページ制作でのリース契約は、原則としてNG」です。
「初期費用0円!月々2万円の5年リースでホームページが持てます」といった勧誘電話には注意が必要です。
ホームページは形のない「無体財産権」のため、本来リース契約の対象外です(ソフトや機材と抱き合わせで契約させられるケースが多い)。
【リース契約のリスク】
- 5年間解約できない(総額すると120万円以上など割高になる)。
- 契約終了後、ホームページは自分のものにならず、消滅する。
- リニューアルしたくても残債を一括請求される。
まとめ:費用の内訳を理解し、価値ある投資を
ホームページ制作は、単なる「費用の支払い」ではなく、未来の園児や職員と出会うための「投資」です。
「安物買いの銭失い」にもならず、「高額なリース契約」にも騙されず。
まずは、園の魅力が十分に伝わり、更新もしやすい「スタンダードプラン(40万円〜)」を基準に検討し、必要に応じてプランを調整するのが最も失敗の少ない選び方です。
