失敗しない制作会社選び|園長が必ず確認すべき5つの条件
「近くの園がホームページをリニューアルして、なんだか評判が良いらしい…」
そんな話を聞くと、うちも早くリニューアルしたい!と制作会社選びを急ぎたくなりますが、ここで焦ると後悔の元です。
実際、制作後に以下のようなトラブルを抱える園が後を絶ちません。
- 「ちょっとした修正でも毎回数千円請求される」
- 「更新システムが難しすぎて、誰も触れない」
- 「リース契約で5年間解約できないと言われた」
ホームページは作って終わりではなく、作ってからがスタートです。
本記事では、数多くの失敗例を見てきた経験から、園長・理事長が契約前に必ず確認すべき5つの条件を、具体的な事例と数字を交えて解説します。

条件1:更新のしやすさ(現場の運用体制に合っているか)
最も重要なのは「誰が、どうやって更新するか」です。
「更新は制作会社にメールで依頼する」という古いスタイルでは、タイムラグが発生し、情報の鮮度が落ちてしまいます。
近隣園Aでは、パソコンが苦手な職員でも「スマホからLINE感覚で更新できるシステム(CMS)」を選びました。
その結果、更新頻度が月1回から月4回に増加。子どもたちの日常がリアルタイムで伝わるようになり、見学予約が前年比1.7倍になりました。
【確認ポイント】
- パソコンを開かなくても、スマホから写真投稿ができるか?
- 専門知識がないパート職員でも操作できる簡単さか?
- 更新マニュアルの提供や、導入時の操作レクチャーはあるか?
条件2:費用の明確さ(「見えないコスト」の確認)
「制作費0円」や「格安」を謳う業者には注意が必要です。
初期費用が安くても、月額管理費が高額だったり、修正のたびに追加費用がかかったりして、トータルコストが膨れ上がるケースが多々あります。
近隣園Bは3社から見積もりを取り、「5年間の総額」で比較しました。その結果、初期費用は高くても月額が安い会社の方が、3年間で30万円以上も安くなることが判明しました。
【確認ポイント】
- 「制作費」だけでなく「サーバー・ドメイン代」「保守費」を含めた総額はいくらか?
- 写真の差し替えや文言修正は、月額費用に含まれているか?
- スマホ対応(レスポンシブ)は標準装備か、オプション料金か?
条件3:園向け実績の有無(業界理解度)
ホームページ制作会社には「得意分野」があります。美容室や飲食店のサイトが得意な会社が、必ずしも保育園のサイトをうまく作れるとは限りません。
「園児の顔出し配慮(プライバシー)」や「保護者が気にするポイント(給食・安全)」を熟知している会社を選ぶべきです。
近隣園Cは「園向け制作実績5件以上」の会社を選びました。担当者が業界事情に詳しかったため、こちらから細かく説明しなくても「かゆいところに手が届く」提案があり、打ち合わせ時間が大幅に短縮されました。
【確認ポイント】
- 過去の制作事例(ポートフォリオ)に、幼稚園・保育園の実績があるか?
- 保護者の閲覧傾向(スマホ率が高いなど)を理解しているか?
- 園特有の悩み(採用難、行事の多さなど)を汲み取った提案があるか?

条件4:サポート体制(「作って終わり」ではないか)
制作が終わったら関係も希薄になる会社は避けましょう。
ITの流行り廃りは早いため、数年も経てば「古くて使いにくいサイト」に戻ってしまいます。
近隣園Dでは、単なる保守だけでなく「月1回の改善提案ミーティング」がある会社と契約しました。「アクセス解析の結果、このページが見られていないので改善しましょう」といったプロのアドバイスを受け続け、園児募集ページの成約率を半年で25%改善しました。
【確認ポイント】
- 制作後の相談窓口(メール・電話・オンライン・チャット)は明確か?
- アクセス解析レポートの提出や、改善提案はあるか?
- トラブル時(表示されないなど)の緊急対応スピードは?
条件5:契約条件の柔軟さ(「縛り」がないか)
特に注意が必要なのが「解約条件」と「所有権」です。
悪質なケースでは「5年以内の解約は違約金が発生する(リース契約など)」や「解約するとドメイン(URL)は使えなくなる」といった縛りがあることがあります。
デジタル庁も推奨するように、デジタルの活用は柔軟な見直しが前提です。自園の財産であるドメインやコンテンツを守るためにも、契約書は細部まで確認しましょう。
参考:デジタル庁トップページ(DX推進の重要性)
【確認ポイント】
- 契約期間は何年か?途中で解約した場合の違約金は?
- ドメイン(〇〇-hoikuen.jpなど)の名義は「園」になっているか?
- 将来的にリニューアルする際、写真やテキストデータは引き継げるか?
よくある質問:制作会社選びQ&A
Q. 地元の制作会社と、遠方の園専門会社、どちらが良いですか?
A. 以前は「すぐに会える地元」が有利でしたが、今はオンライン会議が主流なので、距離は関係ありません。「園の実績があるか」を最優先に選ぶことをおすすめします。園の事情を知らない地元の会社より、遠方でも園のプロの方が話が早いです。
Q. 制作期間はどれくらい見ておけば良いですか?
A. 一般的には2〜3ヶ月です。こだわりが強い場合や、写真撮影を一から行う場合は4ヶ月以上かかることもあります。来年度の募集に間に合わせるなら、逆算して早めに動く必要があります。
Q. 写真撮影は自分たちでやりますか?プロに頼みますか?
A. 予算が許すなら、メインビジュアル(トップページの大きな写真)だけでもプロに依頼すると、サイトのクオリティが格段に上がります。日々のブログ用写真はスマホで十分です。
まとめ:制作会社は「価格」より「相性」と「運用しやすさ」で選ぶ
園児募集や採用強化に直結するホームページは、園の顔であり、24時間働く営業マンです。
「安いから」という理由だけで選ぶと、結局使われないサイトになり、安物買いの銭失いになりかねません。
契約前にこの5つの条件を確認し、納得できるパートナーを選んでください。
まずは気になる制作会社に問い合わせる際、この記事のチェックリストを使って質問してみることから始めましょう。
